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真実は私と貴方の心の中に眠る


by romanced
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実現された近未来のロボットスーツ HAL(Hybrid Assistive Limb)

めちゃくちゃかっこいいアニメ漫画をあたかも実現させてくれたようなテクノロジーが、このところ、私の目を奪っている。
前から、ロボットには心惹かれるものあって、1人でロボットショウを観にいったことさえある。
また、前には、アシモ君や、戦争用、災害用のロボットのブログも書いた。
しかし、ここにきて、このロボットスーツ HALが凄いのは、人間の筋肉での伝達信号を読み取るため、その制御がロボット自身ではなく、身に付ける人間に左右されるところであると考える。

まえに、アシモフの ロボット工学3原則を取り上げたが、開発者の筑波大学の山海教授は、その愛読書がアシモフの本であったという。幼いころ、母親に買ってもらったこの『われはロボット I, Robot』(1950年)の本は、ボロボロになるほど読み込まれ、その本を手にとって、山海教授は、自分がこのHALを作った動機を説明していた。
 
アシモフの考えたことを山海教授がロボットスーツにした。これって、夢の実現化だと思うし、創造的な協働作業だと思う。その意味では、見習うところがあると思うし、創造性のヒントにもつながると考えた。

実際の用途としては、様々な方面から要請があり、実用化はもうすぐだといわれている。
このロボットスーツ自体が、人の骨格を支えるため、わずかな筋力でも、歩けるようになり、身障者などに期待がよせられているし、障害者を背負っての登山なども計画されているようだ。

1つ心配なこととして、山海教授がこのHALを医療用に使おうとしているのに対し、軍事用からのオーダーが来ているという。実際、介護として人を運ぶにも、重い兵器を持ち歩くのも、同じように重宝がられるからだ。
このようなパワフルな装備で、喧嘩や戦争なんかされたら、生身の相手は、たまったものじゃないなるし、益々、もてる者と持たざるものの貧富の格差がでてしまう。

そのためにも、山海教授がロボット工学3原則を踏まえて、どのような足かせをこのHALにしてくれるのか、とても、注目したいと思っている。
by romanced | 2006-07-14 01:10 | 興味