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真実は私と貴方の心の中に眠る


by romanced
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ドイツ人がドイツ人の過去を省みるために作った映画ではないだろうか。
当時22歳であったユンゲというヒトラーの秘書の証言のもとにつくられた映画であり、第三帝国の体制が滅びていくにもかかわらず、止まらない人々の心? イデオロギーの結末が描かれている。「洗脳」とか「刷り込み」というが、一端、方向づけられてしまうと、後は定められたように行動してしまうのが人間なのだろうか。
今後この辺は、もっと厳密に考えてみたい。

メイキングでの俳優たちがそれぞれに役を演じる上での登場人物への解釈や思いがとても興味深い。悪人だと思っている役柄をどうやって、折り合いつけて演じることを引き受けるか。それぞれの思いの中で、発見することを語っている。

日本とドイツは敗戦国であるが、その後の立場や振る舞いが異なっている。日本は南北にも分断されなかったし、戦争責任や賠償の問題でも、同じ方法ではなく解決しようとしている。
ドイツは徹底的にナチスを否定することからはじまったが、戦後60年たって、実は、ドイツ国民も犠牲者ではなかったではないかという感覚をもっても許されるのではないかという問いがこの作品にはある。

自国の歴史を問い直す作業と評価の多様さのヒントがこのDVDには込められていると思う。
また、綿密に当時を復元しようとしている光源の作り方や空間性の工夫は、やはり、ドイツらしさを感じさせる。
 ヒトラー ~最期の12日間~_b0105370_1451933.jpg

# by romanced | 2006-07-03 15:35

まだ秘密なの

設定が整ってないし、私もちょっと、迷い始めた。
ここは秘密サイトみたいになっちゃうのかな。
うーん。
# by romanced | 2006-06-06 23:30

嘘か真か

お引越しを考えた。
家をじゃないよ。
ブログを。

前のIDは、いいようで、悪いようで、やっぱり囚われる。

だから、つぎはロマンスからとった、IDにしてみた。

嘘か真か
みたいな、内容にしてみたい。

ただ、ちょっと先になるけど、もう、IDはとった。
うふふ。
嘘か真か_d0025633_2058161.jpg

# by romanced | 2006-05-25 21:02 | 日記
「追いつかず、つるすニンジン 車輪下」

はしっても、追いつかないと感じて、目の前にご褒美のニンジンをぶらさげて
も、後ろからくる車に引かれた。(ヘルマン・ヘッセを思い出して)
という気分を歌にしました。
あしからず。
# by romanced | 2006-03-18 05:25 | 一行詩
ウィル・スミス主演「I,ROBOT」_b0105370_1521973.jpg
1,ウィル・スミス主演「I,ROBOT」;ロボットは、芸術を作れるか?

 アイロボットの3大原則(3Lows Safe)は、アイザック・アシモフのロボット工学における3原則である。
1、人間に危害を加えてはならない。
1、人間の命令に従わなければならない。
1、前の2つに反しない限り、自己を守らなければならない。

 ロボットが自分で知能を発達させていくのは、素晴らしいことである。ロボットが自学自習したら知力・体力など、人間はロボットにはかなわないが、一つだけ人間が優れているところとして、人間には「心」があり、芸術や音楽が作れる。この点がこの映画の中では、ロボットと違うとしている。本当にそうなのだろうか?今は芸術も数学的であり、揺らぎやカオスもPCで作りだせる時代になった。だから、そのような複雑な芸術でも、ある程度黄金率の公式通りの揺らぎを持たせれば、人間には心地よく、ロボットでも生演奏などの芸術は可能だと思われる。


2,ウィル・スミス主演「I,ROBT」;ロボットとの共存とは?

 しかし、何もかも人任せにして楽をしてしまう悪いところが、人間にはあるが、ロボットにはそのような「怠け癖」がない。このような「怠け癖」が「心」の厄介なところだ。これが両者の決定的な違いである。その違いがロボットを進化させ、人間を管理し、いつのまにか人間を奴隷化するような暴走させる原因ではないだろうか。(その怠けぐせも、揺らぎの個性として、ロボットにつくりだせるだろうが、それをしたら、人間が見張らないといけないから、怠け癖のある人間には良いかもしれない)それをこの映画では人間の「心」としているが、先のことを考え楽をするから、ロボットがあれば便利だし、ロボットがいなければ鬱になる人間もいるだろうし、人間に似せて心配性のロボットもつくれるかもしれない。無鉄砲な子供には、心配性のロボットはよい保育ロボットになるだろうし、育児ロボットができれば、子供の虐待などなく、理想的な環境で子育てができるかもしれない。と思うのは、人間だけなのかもしれない。(子供も親というロボットに将来の人生設計の管理をされてるのかな?いや、既に社会機構というロボット的存在の構造に人間は、勝ち組み、負け組みというように管理されているのかな?)
 心の揺らぎや、気まぐれなど、本当はロボットに作れるのかもしれないし、そのようなプログラムを必要とする人間の心の隙間、いつもでも、楽したいという気持ち、それがこの映画の本当のテーマになりうるしと思う。その先を人間とロボットのSFとしてこの映画ではもっと創造的に扱って、アシモフの次の議論を提示して欲しかったと思う。
 どこまでも進化するロボットとの生活に、人間の気力、精神やモラルがついていけるのか?この問いを繰り返しながら、もっと様々なストーリー展開を描けるに違いないと思った。
ウィル・スミス主演「I,ROBOT」_b0105370_1514718.jpg
# by romanced | 2005-08-11 01:47 | 映画